◆虫歯以外の問題

虫歯以外にもある小児のお口の様々な問題

虫歯だけではなく、小児の口の中には様々な問題が起きます。

最も多いのはやはり歯肉炎でしょう。小児でも歯ブラシが出来ていないと歯肉炎が起き、歯石が付きます。あまり悪い状態で放置すれば成人の歯周病(いわゆる歯槽膿漏)に近い状態になってしまう事もあります。

他にも成長期特有の様々な問題が生じます。その一部を紹介します。

生えかわりの問題

乳歯が抜けずに、永久歯が裏側から生えてきてしまいました。
このような場合には抜歯が必要です。あまり長く放置すると、歯並びの不正につながります。
最近は固い物をあまり食べなくなった事などが原因で、乳歯がうまく抜けない子供たちが増えています。

生えかわりの問題

6歳臼歯が斜めに生えてきて、乳歯の後ろ側に引っかかっています。
このままでは6歳臼歯がお口の中に生えてくることが出来ません。乳歯の下の永久歯も出てこれなくなってしまいます。
引っかかりをとり、歯が出てこられるように処置をしてあげる必要があります。

転倒などによる外傷

成長期は転んだり、遊んでいてぶつけたりなど、歯の怪我を受けやすい時期です。
一見問題なくても、揺れている歯を放置して神経が死んでしまったりすることもあります。
歯をぶつけた時には何でもなさそうでも、一度受診することをおすすめします。

歯の本数の異常(過剰歯)

↓の歯は過剰歯といわれる余分な歯です。

レントゲン撮影で偶然発見されることが多く、経過観察や抜歯が必要です。
このように生えてきた時には抜歯が必要になります。

歯の本数の異常(先天性欠損)

↑の部分に本来あるはずの永久歯のタネがありません。

虫歯の検査でのレントゲン撮影で偶然発見されることが多く、先天性欠損の場合には乳歯を永久歯の代わりとして使うため、より大切にする必要があります。