◆歯並びの問題

成長期に起きる歯並びの問題

乳歯の生えてくる時、生えかわる時、あごの骨が成長する時には様々な歯並び・かみ合わせの問題が生じます。

早急に治療が必要なもの、経過観察していれば大丈夫なもの、経過観察後治療が必要なものなど、歯科医でも専門医でないと判断が難しいことが多くあります。

適切な時期に、適切な治療を行うことが重要です。治療に最適な時期を逃すと、正しい歯並び・かみ合わせに治すことが困難になってしまうこともあります。

また骨や顎(あご)の成長する力がある成長期に治療すると、成人してから治療するよりも治療期間や痛み、負担などを少なくすることが出来る場合もあります。

特に反対咬合(うけ口)や交差咬合(上下のかみ合わせの異常)などは症状によっては早めに治療を開始した方がよい場合が多くあります。

叢生(そうせい)の一例

歯の大きさと顎の大きさの不調和を叢生(そうせい)といいます。これにより、歯並びが悪くなっています。
機能的にもかみにくく、歯磨きも困難です。審美的にも問題があります。

反対交合の一例

前歯のかみ合わせが上下で反対になっています。
このような状態の場合、早めに治療することが望まれます。

交差交合の一例

前歯の生えかわりがうまくいかず、前歯が一本反対のかみ合わせになっています。

このままにすると、あごの成長にゆがみが生じたり、反対にかんでいる歯に大きな負担がかかります。

交差交合の一例

少しわかりにくいですが、奥歯のかみ合わせが上下で反対になっています。
前歯に問題がないため、一見正常に見えてしまいます。

成長期にこのままにすると、あごの成長にゆがみが生じ、顔つきが変形することもあります。